判例・事例紹介
エンディングノートの必要性
エンディングノートは、自分の人生の終わりや万が一のときに備えて、大切な情報や希望を整理し、家族や関係者に伝えるためのノートです。以下のような理由で必要とされます。
1、自分の意思を明確に伝えられる
・介護をお願いしたい人や場所の希望
・告知、延命治療の希望
・葬儀やお墓の希望
・遺産の分配に関する意向(遺言書とは異なり法的拘束力はありませんが、意向を伝える手段になります)
2、家族の負担を軽減できる
・重要な情報(銀行口座、保険、年金、介護サービスなど)を整理することで、家族がスムーズに対応できま す。
・葬儀の内容や遺品整理の希望を書いておくと、家族が悩まずに済みます。
3、認知症や突然の病気・事故に備えられる
・連絡してほしい人のリストや、かかりつけ医の情報を記載しておけば、もしものときに役立ちます。
・認知症になった場合でも、自分の考えや希望を事前に伝えておくことができます。
4、重要書類やデジタル資産の管理ができる
・パソコンやスマホのパスワード、SNSのアカウント情報などを整理しておくと、家族が管理しやすいです。
・不要な契約の解約や手続きについても整理することができます。
5、自分の人生を振り返り、整理できる
・これまでの人生を振り返り、感謝や伝えたいことを書くことができます。
・大切な思い出や家族へのメッセージを残すことができます。
★エンディングノートを活用するコツ★
○ 一度に全て書こうとせず、少しずつ記入しましょう。
○ 定期的に見直して更新しましょう。その際、日付も記入しましょう。
○ 家族や信頼できる人にノートの存在を伝えておきましょう。大切な情報は記入した用紙を封筒に入れておくと良いでしょう。
このように、エンディングノートを書くことで、ご自身にとって大切なものに気付くことができます。
これからをより良く生きるためにも、ご自身の情報や希望を整理し、これからに備えることが大切です。
エンディングノートはご自身の意思表示をする上で大切なものですが、法的効力がないため、確実に実行して欲しい場合は、遺言書等、書面の作成が必要になります。
当事務所では、ご自身にとって最善な方法をご提案させていただきます。